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自作解説 「アメジストの樹の上から」

  • Sumio Kobayashi
  • 4月29日
  • 読了時間: 2分

この作品は前作の「うねる青、駆ける緑」 と同様のコンセプトで書かれている。

どういったところに違いがあるかというと、素材とした鳥の囀りの違いが主。とはいえソナタ一番、二番、くらいの類似性で、聞こえ方は全く別です。


この作品は楽譜が残っているものの、前作のうねる青、駆ける緑は楽譜が残っておらず、プログラムノートだけ残っていた。逆にこちらの作品はプログラムノートが無いです。


この作品を最後に「ミュージックコンクレート作品」の室内楽化はやめることになりました。


倍音も含めてミュージックコンクレート作品を器楽曲にしていたものの、どうしても奏者が合奏するために簡略化する必要もあり、現実とはかけ離れた姿でした。現実に近い必要も無いわけではあっても、どうしても中途半端なものに自分でも感じてしまったものでした。


労力もすさまじく、音をソノグラムなどで解析しつつその倍音や音長を手作業で音符にしていく作業がとにかく大変。あまりにも時間と労力がかかって、本当に死にかけることもあり、このスタイルをやめました。これに特殊奏法まで大量に使用していたので、記譜の時間も膨大に費やしました。


これら2作品で、日本音楽コンクールやギリシャ、イタリアのコンクールでも入賞したものの、まだ自分が求める作風には程遠いと感じていたのでこの後もしばらくは、どうしようどうしよう、という感じでした。


 
 

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